広島県の地震リスク総点検!被害想定と命を守る防災対策【2026年最新】
ネット上の掲示板やSNSでは、「瀬戸内海は四国に守られた内海だから津波は来ない」「津波警報が出ても広島は関係ない」といった危険な誤解が散見されます。しかし、広島県 津波浸水想定の調査報告書を確認すると、この楽観論は極めて重大な落とし穴であることが分かります。
確かに、太平洋に面した高知県や徳島県のように「数分で十数メートルの大津波」が押し寄せるわけではありません。しかし、南海トラフ地震の津波は豊後水道と紀伊水道の二方向から瀬戸内海へと侵入し、複雑な水道・湾内で反射と増幅を繰り返しながら数時間かけて広島湾奥部へ到達します。満潮時刻と重なった場合、広島市、呉市、福山市などのゼロメートル地帯や沿岸工業地帯では、海水面が堤防を越水して長期間冠水するリスクが指摘されています。
津波の到達スピードが緩やかであることは、避難の猶予がある反面、「避難指示が出ても誰も逃げない」という正常性バイアス(心理的罠)を生み出します。津波が目に見えてから逃げるのでは間に合いません。海抜数メートルの低地や埋立エリアにいる場合は、揺れが収まった直後から高台や津波避難ビルへ移動する初動対応の徹底が求められます。