かまめしどんの秘密を解剖!山寺宏一の超絶技巧と愛される東北弁の真相
かまめしどんの魅力を語る上で絶対に外せないのが、声優・山寺宏一氏による圧巻の演技力です。『それいけ!アンパンマン』の現場において、山寺氏はめいけんチーズ、カバお、かまめしどんをはじめ、数え切れないほどのキャラクターを同時に演じ分ける「七色以上の声を持つ男」として知られています。
テレビアニメ初期の1990年、第81話「アンパンマンとかまめしどん」で華々しく初登場を果たした際、山寺氏が提示した素朴で温かみのある東北弁の芝居は、制作陣を唸らせました。当時のスタジオ収録を知る音響関係者の証言によると、トリオの掛け合いでは坂本千夏氏(てんどんまん役)、三ツ矢雄二氏(カツドンマン役)というベテラン声優陣と丁々発止のアドリブ合戦が繰り広げられ、台本以上の躍動感がその場で生み出されていたといいます。
特に、ピンチに陥った際に見せるコミカルな情けない叫び声から、美味しい釜飯を誇る威勢の良い名乗り口上まで、瞬時にテンションと声色を切り替える職人芸は、まさに山寺宏一という天才声優だからこそ成し得た境地です。