孤高の異端Ccpの真実|なぜポエルの革は熱狂と100万円超を生むのか

孤高の異端Ccpの真実|なぜポエルの革は熱狂と100万円超を生むのかにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

ポエルのクリエーションを理解する上で外せないのが、アーカイブ市場でも神格化されているCarol Christian Poellの名作群です。それぞれが服飾史における実験的アプローチの頂点として位置づけられています。

世界的な衝撃を与えた筆頭がキャロルクリスチャンポエルのドリップスニーカー(型番:AM/2683等)です。完成したカンガルーレザーやコードバンのスニーカーを、職人が手作業で液状ラバーのプールに浸し、逆さに吊るして乾燥させることで、ソールから無数のゴムの滴(ドリップ)がツララのように垂れ下がった状態で硬化します。歩行に伴ってドリップが徐々に削れ、履き手の歩き方に合わせたソールへと変化していく構造は、「履くことによる自己破壊と完成」という哲学を具現化しています。

ウェア部門の金字塔がCCPスカーレザージャケット(型番:LM/2498等)です。人体を切り裂いて再縫合したかのような極太のオーバーロックステッチ(スカーコード)が背中や腕、身頃を走り、革と革を強引に引き留めています。裏地テープの目止め処理や、防弾チョッキを着想源とした立体的な立ち襟、極端に前振りにされたアームホールなど、キャロルクリスチャンポエルのレザージャケットは単なる衣服ではなく、鎧のような重厚感と緊張感を漂わせます。

足元を支える定番として外せないのが、キャロルクリスチャンポエル ダービーシューズ(型番:AM/2600等)です。一枚革を贅沢に使い、踵部分に継ぎ目のないワンピース構造や、折り紙のように革を折り畳んで形成されるフォルムは、足を通した瞬間に吸い付くようなホールド感を生み出します。オブジェクトダイによる唯一無二の皺感と退廃的な艶は、他の靴工房では決して再現できないCCP独自の美学です。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。