9月に種をまくべき野菜と失敗しない栽培の極意
なぜ9月がそれほど重要なのか。理由は明確で、「発芽に適した地温」と「生育期間中の日照時間」のバランスが最適だからだ。
多くの秋冬野菜の発芽適温は15〜25℃。9月の地温は、関東平野部でおおむねこの範囲に収まる。さらに、発芽後の幼苗期に残暑の強光線を浴びすぎると徒長や葉焼けのリスクがあるが、9月後半から10月にかけては日中の気温が下がり、光も柔らかくなる。つまり、「発芽は暖かいうちに、生育は涼しくなってから」という理想的な流れを作れるのが9月なのだ。
一方で、気をつけるべきは害虫の活動ピークが重なる点だ。アオムシ、ヨトウムシ、コナガ、アブラムシといった害虫は、残暑が続く9月に最も活発になる。特にアブラナ科(キャベツ、ブロッコリー、白菜など)は、無防備にまくと数日で葉を食い尽くされる。2026年は残暑が長引く予報が出ており、農研機構の病害虫発生予察情報でも「秋期の害虫発生量は平年並み〜やや多め」との見方が示されている。