サニーサイドアップの実態と評判|次原悦子の軌跡からBills戦略まで
日本のPR(パブリック・リレーションズ)史を語る上で、サニーサイドアップの歩みは極めて特異です。同社は1985年、当時わずか17歳だった次原悦子氏(現・代表取締役社長)が、母親の次原トモ子氏と共に創業しました。高校中退という逆境のなか、「世の中に新しい価値を届けたい」という強い情熱から立ち上げられた同社は、既存の大手広告代理店やPR会社とは一線を画すアプローチで成長を遂げます。
同社を象徴するのが、スローガンとして掲げられる「たのしいさわぎをおこしたい」というフィロソフィーです。この言葉は単なるキャッチコピーではなく、同社のビジネスモデルそのものを指しています。情報をメディアに掲載してもらうだけの受動的なPR業務ではなく、「生活者や社会が思わず動いてしまう熱狂や共感」を能動的に創り出すことを目的としている点に、同社の真価があります。
2008年の大証ヘラクレス(現・東証スタンダード)上場を経て、2018年には東証一部(現・プライム市場、証券コード:2180)への市場変更を果たすなど、独立系PR会社発の企業グループとして確固たる基盤を築き上げました。現在ではホールディングス体制(サニーサイドアップグループ)へと移行し、PRをコアエンジンとしながら、ソーシャルグッド、スポーツマーケティング、セールスプロモーション、フードブランディングまで領域を拡張し続けています。