日本彩珠宝石研究所の評判と信頼性|怪しい噂の真相と現在の動向
日本の宝飾業界においてデファクトスタンダード(事実上の標準)として君臨するのが、中央宝石研究所(CGL)です。日本彩珠宝石研究所と中央宝石研究所の間には、業界内の権威性や検査体制において明確な一線が引かれています。
最大の違いは、AGK(宝石鑑別団体協議会)への加盟状況と検査プロトコルの厳格さにあります。中央宝石研究所はAGKの主要幹事機関であり、国際的な宝石学会(LMHC)の基準に準拠した最高峰の分析機器を網羅しています。具体的には、赤外分光分析装置(FTIR)やフォトルミネッセンス(PL)分析装置を駆使し、ダイヤモンドの高温高圧処理(HPHT)や微細な樹脂含浸処理まで完全に特定します。
一方の日本彩珠宝石研究所は、主に屈折計、分光器、比重測定、偏光器、顕微鏡観察を中心としたクラシカルな鑑別手法が主体でした。天然か模造(ガラスやプラスチック)かを見分ける「鉱物種の特定」には十分な技術を持っていたものの、後述する翡翠の樹脂含浸処理(B貨判定)や、巧妙な放射線照射処理などの高度な分析においては、判定の限界が指摘されるケースが少なくありませんでした。