平柳星宮神社のなでうなぎと限定御朱印!神使の謎と参拝完全ガイド
神社で神のお使いといえば狐や鹿、牛などが一般的ですが、栃木市平柳町に鎮座する平柳星宮神社のシンボルは「鰻」です。この一見不思議な組み合わせの根底には、日本の宗教文化である神仏習合の歴史と、人々の切実な祈りが深く関わっています。
平柳星宮神社の主祭神は磐裂神(イワサクノカミ)と根裂神(ネサクノカミ)であり、配神として天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)が祀られています。神社が創建された古代から中世にかけての神仏習合期、星宮神社は知恵と福徳を司る仏教の尊格「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」と同一視されていました。
仏教の伝承において、虚空蔵菩薩の使い・化身とされた生き物こそが鰻です。かつてこの地を流れる河川の氾濫や水害に悩まされた人々は、生命力の強い鰻を水神の化身、そして虚空蔵菩薩の使者として崇め、決して捕獲したり食べたりせず、川へ放生して病気平癒や水難除けを祈願したと伝えられています。
明治時代の神仏分離令を経た現在も、その尊い信仰文化は民俗遺産として残り、社殿の彫刻や境内の意匠、授与品に至るまで鰻のモチーフが大切に受け継がれています。