法要は何回忌まで?三十三回忌の理由と家族のみで行う最新マナー
法事に対する教義上の解釈は、宗派によって明確な違いが存在します。特に知っておくべきは浄土真宗の独自性です。
浄土真宗(本願寺派・大谷派)では、「往生即成仏(亡くなると同時に阿弥陀如来のお導きによって極楽浄土で仏になる)」と説かれます。したがって、遺族が善行を積んで故人の成仏を祈る「追善供養」という概念自体がありません。法要は故人の供養のためではなく、「阿弥陀如来の教えに触れ、生かされている我が身を振り返り感謝する場」と位置づけられます。
そのため、教理上は「霊魂の修行が終わる」という意味での弔い上げは存在しません。とはいえ、現実の寺院運営や門信徒の生活実態に合わせ、三十三回忌や五十回忌をひとつの総括的な法要として執り行うことが定着しています。
一方、真言宗や天台宗などの密教系、曹洞宗や臨済宗などの禅宗、浄土宗や日蓮宗では、故人が段階を経て悟りの境地へと近づくプロセスを重視するため、三十三回忌をもって個別供養の完了とする弔い上げの儀礼が厳格に受け継がれています。