レ・ミゼラブル相関図と登場人物の因縁を徹底解説!愛憎と革命の結末

レ・ミゼラブル相関図と登場人物の因縁を徹底解説!愛憎と革命の結末に関する注目トピックを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

『レ・ミゼラブル』のクライマックスとなる戦闘シーンを語る上で欠かせないのが、カリスマ的リーダーアンジョルラス率いる秘密結社「ABCの友(ア・ベ・セーの友)」の学生たちです。

フランス語で「ABC(ア・ベ・セー)」は「Ababaisés(アベセ=打ちのめされた人々、貧困層)」と同音の言葉遊びになっており、彼らは抑圧された庶民のために立ち上がった知識人・学生グループでした。冷静沈着で美しく、祖国と自由のために命を捧げるアンジョルラスと、快楽主義的でありながらアンジョルラスへの信奉から行動を共にするグランテールなど、個性豊かな若者たちが集います。

ここで重要なのは、この蜂起が1789年の有名な「フランス革命」ではなく、1832年に起きた「6月暴動(六月蜂起)」であるという点です。ナポレオン失脚後の王政復古、そして1830年の7月革命によって成立したルイ・フィリップの「七月王政」下でも庶民の貧困は改善されず、コレラの猛威も相まって民衆の不満は頂点に達していました。

民衆の味方であったラマルク将軍の国葬を機に蜂起した彼らでしたが、期待していた市民の一斉蜂起は起こらず、軍隊に包囲されて孤立無援のまま全滅という悲惨な運命を辿ります。散っていった若者たちの熱狂と無念は、劇中歌『民衆の歌(Do You Hear the People Sing?)』に乗せて永遠の祈りへと昇華されます。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。