ブルマとは何か?なぜ学校から消えたのか歴史と廃止理由の全真相
ブルマ(英語:bloomers)とは、下半身を包むゆったりとしたズボン状の衣服、または学校体育などで用いられた伸縮性のあるショートパンツ型女子体操着の総称です。
その語源は、19世紀アメリカの女性解放運動家であるアメリア・ジェンクス・ブルーマー(Amelia Jenks Bloomer, 1818–1894)の名前に由来します。当時、欧米の女性たちは重く裾の長いスカートや、内臓を圧迫するコルセットの着用を強いられていました。アメリア・ブルーマーは、女性の健康と身体の自由を守るため、膝丈のスカートの下に足首まであるゆったりとしたズボンを組み合わせたスタイルを自らが編集する雑誌『リリー(The Lily)』で提唱しました。
この新しい衣服は「ブルーマー・ドレス」と呼ばれ、当初は社会的な嘲笑や強いバッシングを受けながらも、女性の社会進出や自転車の普及とともに、活動的な女性の象徴として世界中へ広がっていきました。つまり、ブルマの本来の成り立ちは「抑圧からの解放」と「身体の自由の獲得」という進歩的な思想に基づいていたのです。
日本にブルマが導入されたのは明治時代後期です。アメリカ留学から帰国し、日本女子体育の母と呼ばれる井口阿くり(いのくち あくり)らが体操伝習所で紹介したのが始まりとされています。当時の日本女性の運動着であった動きにくい「袴(はかま)」に代わる機能的な体操着として、教育現場へ導入されていきました。