Bcc誤送信で事故多発?To・Ccとの違いと情報漏洩を防ぐ鉄則
電子メールの歴史を遡ると、1971年にレイ・トムリンソン (Ray Tomlinson)がARPANET上で「@」記号を用いた宛先指定システムを考案したことに始まる。その後、1990年代には映画『ユー・ガット・メール』が象徴したように、電子メールは一般社会へ急速に普及していった。技術標準化団体であるIETF (Internet Engineering Task Force)は、メールフォーマットの仕様を定めるRFC 5322 プロジェクトなどを通じて、ヘッダー情報の構造を整理してきた。
しかし、技術規格の歴史においてBCCは「受信者のメーラー側でヘッダーを削除して表示する」というプロトコル上の運用に依存してきた側面がある。システムそのものが「人間が宛先を押し間違えること」を自動的に防ぐ構造にはなっていないのだ。プロトコル自体の誕生から数十年が経過した今もなお、インターフェースの使い勝手と人間のヒューマンエラーが交錯する場所に、事故の種が潜み続けている。