小泉今日子と宮藤官九郎の名作『監獄のお姫さま』痛快復讐劇の全貌
本作が放送終了後も根強い人気を誇る最大の理由は、緻密に計算し尽くされた伏線回収の全貌にある。物語は、爆発的なスピードで進む「現在(誘拐事件の日)」と、過去の刑務所生活や冤罪事件の経緯を行き来する複雑なタイムラインで構成されている。
序盤に登場する何気ないギャグや、キャラクターたちの些細な発言、部屋に置かれた小物に至るまで、そのすべてが後半のクライマックスへ向けての伏線となっている。一見すると意味のない雑談に見えたシーンが、実は作戦の鍵を握っていたことが明かされる瞬間の快感。一度最後まで観た後、最初から見直すと全く異なる景色が見えてくる構造は、まさに脱帽の一言に尽きる。