W杯の記憶から7年、大分で芽吹く「次世代ワンチーム」の現在地——楕円球が拓く子どもたちの未来【2026年現地ルポ】
大分といえば全国に誇る「おんせん県」である。練習後、スクール生や保護者たちが近くの共同浴場に立ち寄り、汗を流しながら会話を弾ませる光景はこの地ならではの風物詩だ。
地元の商店街や企業もスポンサーやボランティアとしてスクール活動を全面的にバックアップしている。試合の遠征費を支援するクラウドファンディングや、地元農家から提供される新鮮な食材を使った栄養セミナーなど、地域全体が子どもたちの成長を見守る「大きな家族」のような温かさに包まれている。
希薄化が叫ばれる現代の地域コミュニティにおいて、ラグビーボールという一つの存在が人と人をつなぐ太い絆の結び目となっているのだ。