タルクフリーのベビーパウダーが選ばれる真相と肌を守る新常識
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長らくベビーパウダーの主原料として君臨してきたタルクは、滑石(かっせき)と呼ばれる天然鉱物を微細に粉砕したものだ。摩擦を劇的に減らし、水分や皮脂を素早く吸収して肌表面をサラサラに保つ特性は、安価な原料コストも相まって産業界で重宝されてきた。
問題は、タルク鉱石が採掘される地層の成り立ちにある。自然界においてタルクの鉱脈は、発がん性が広く知られるアスベストの鉱脈と極めて近接、あるいは混ざり合って存在することが少なくない。採掘現場において両者を100%完全に分別・精製することは技術的に極めて困難であり、これが長年にわたるアスベスト混入問題の引き金となってきた。
一方、現在主流となりつつある代替成分は、植物由来のコーンスターチ(トウモロコシデンプン)や米粉、タピオカデンプンなどだ。地中から掘り出される鉱物とは異なり、可食植物から精製されるため、地質学的なアスベスト汚染リスクそのものが構造的に存在しない。この「根本的な原材料の出自の違い」こそが、消費者が従来品から乗り換える最大の動機となっている。