竹田くんの実名と赤穂市民病院の闇|法廷で暴かれた医療事故の全貌
一連の不祥事は、学会の中枢をも巻き込む大問題へと発展した。日本脳神経外科学会は赤穂市民病院に対する実地調査を行い、同院の「専門医訓練施設」としての認定を取り消すという極めて重いペナルティを下した。学会が公立の総合病院に対してここまでの強硬措置を講じるのは極めて異例である。
この処分は、日本の専門医制度が内包する構造的な欠陥を浮き彫りにした。十分な技量を持たない医師がどのようにして資格を取得し、あるいは維持できてしまうのか。指導医の監督責任はどうあるべきなのか。技術の客観的評価システムが存在しないまま、医師個人の自己申告や医局の人事都合で執刀権限が与えられてきた医療界の悪弊に対し、学会側も自己変革を迫られる結果となった。