アイビスペイントのグラデーション完全攻略!濁り解消とプロ級の塗り方
「青から黄色へグラデーションをかけたら、中間が薄汚れた灰色やドブのような緑になってしまった」という悩みは、デジタルイラスト初学者が必ず突き当たる現象です。これはイラストレーターの技量不足ではなく、デジタル画面(RGB色空間)の線形補間処理によって引き起こされる物理的な彩度低下が原因です。
デジタル上で色相環の反対側にある補色同士を単純に直線的に混ぜると、明度と彩度の計算値が中間で落ち込み、無彩色(グレー)に近づいてしまいます。この「濁り」を回避するための鉄則は3つあります。
第1の鉄則は「色相環を意識した中間色の配置」です。例えば、青から黄色へ移行させる場合、中間に「鮮やかな黄緑」や「明るいエメラルドグリーン」をわずかに1本挟んでからぼかすだけで、彩度の谷間が埋まり、驚くほど澄んだグラデーションに仕上がります。
第2の鉄則は「合成レイヤー(ブレンドモード)の活用」です。グラデーションを直接通常レイヤーで塗り重ねるのではなく、新規レイヤーを作成してブレンドモードを「スクリーン」「加算・発光」「オーバーレイ」に設定します。これにより、元のベース色を殺さずに発光感のあるクリアな階調を重ねることが可能になります。
第3の鉄則は「不透明度ロックとクリッピングの適切な分離」です。ベース色と同じレイヤー上で直接エアブラシを重ねると、アンドゥ(やり直し)が効かなくなるだけでなく、色の濁りを後から調整できません。必ず「ベース塗りレイヤー」の上に新規レイヤーを作成し、「クリッピング」をオンにしてからグラデーションを施すことが、透明感を保つ現場のセオリーです。