宝田明の死因と波乱の生涯に迫る|初代ゴジラ・満州体験と家族の真実
引き揚げ後の苦難を乗り越え、1953年に東宝ニューフェイス第6期生として芸能界入りを果たした宝田さん。180cmを超える長身と彫りの深い日本人離れした甘いマスクは瞬く間に注目を集め、翌1954年、映画史に残る傑作『ゴジラ』の主演・尾形秀人役に大抜擢されます。
本多猪四郎監督、円谷英二特技監督のもと制作された『ゴジラ』は、水爆実験の恐怖と人間の業を描いた重厚なドラマとして歴史的大ヒットを記録。宝田さんは一躍、東宝のトップスターへと上り詰めました。その後も『モスラ対ゴジラ』『怪獣大戦争』など数々のゴジラシリーズに出演し、世界中の特撮ファンから「ゴジラ俳優の象徴」として絶大な敬愛を集めることになります。
東宝のドル箱路線だった青春映画やサラリーマン映画、アクション映画にも次々と主演し、司葉子さんや白川由美さんら昭和の名女優たちと数々の名シーンを紡ぎ出しました。その洗練されたダンディズムは、当時の日本映画界において唯一無二の輝きを放っていました。