名作の聖地に潜入!日活調布撮影所が挑む世界標準Vfxと特撮の未来
スタジオの廊下には、モノクロのグラビアや旧式ポスターが飾られ、この地が背負う歴史の深さを物語っている。戦後日本映画の黄金期を牽引した日活株式会社は、この地に撮影所を構えて以来、数々の金字塔を打ち立ててきた。若者たちの焦燥と情熱をスクリーンに焼き付けた石原裕次郎主演の『狂った果実』、そして色彩と構図の美学で世界中の映画監督に多大な影響を与えた鈴木清順監督の『幕末太陽傳』など、不朽の名作群がここで産声を上げた。
スピード感溢れるタフでスタイリッシュな「日活アクション」は、当時の若者文化を彩っただけでなく、現代のエンタメ作品の骨格を形作ったと言っても過言ではない。ダイナミックなガンアクションや疾走感あふれる車追いシーン。それらを支えたのは、画角の隅々にまでこだわり抜くスタジオの職人たちだった。そのDNAは、形を変えながら現代のクリエイターたちへと確かに受け継がれている。