ラムーで買ってはいけない?激安の真相と後悔しない商品の見極め方
ラムーを展開する大黒天物産は、徹底した合理化と規模の経済によって利益を生み出す「EDLP(エブリデー・ロー・プライス)」戦略の国内トップランナーです。同社が公表している決算説明資料や流通構造のデータから、驚異的な価格を実現している合理的なメカニズムを読み解くことができます。
最大の特徴は、「製造・物流・販売の一貫システム(SPA化)」です。自社専用の大型物流センター(チルドセンター・ドライセンター)を整備し、自社工場で加工した惣菜やカット肉を各店舗へ直送することで、中間マージンと配送コストを極限まで圧縮しています。自社開発PB「D-PRICE」は、パッケージデザインを極限までシンプルにし、CMなどの広告宣伝費を一切かけないことで原価ギリギリの販売を可能にしています。
また、店舗運営における徹底的な省力化も大きな要因です。商品は配送用パレットや段ボールのまま陳列する「段ボールカット陳列」を採用し、品出しにかかる人件費を大幅に削減しています。セルフレジの早期導入や24時間営業による夜間陳列効率の最大化など、オペレーションのあらゆる無駄を削ぎ落とした結果が、店頭の売価に還元されているのです。
安全性に関しても、自社工場および契約工場においてHACCP(危害要因分析重要管理点)に基づいた衛生管理基準を導入しており、国内外の法規に準拠した原材料調達が行われています。「安いから危険」という言説は、流通イノベーションの仕組みを知らないことから生じる誤解に過ぎません。