冬も凍らないコバルトブルー「神の子池」摩周湖が生む奇跡の神秘
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この地に宿る神秘的な空気感は、決して現代のブームによって作られたものではない。幕末の探検家・松浦武四郎が残した蝦夷地の探検記録の中にも、摩周湖周辺の峻厳な自然環境とアイヌの人々が寄せていた深い敬意が記されている。アイヌの人々は摩周湖を「カムイトー(神の湖)」と呼び、その伏流水によって生み出された池を「神の子」と呼んで大切に扱ってきた歴史がある。
現在、池とその周辺地域は阿寒摩周国立公園の特別保護地区および風景保護区に指定されている。何世代にもわたり尊ばれてきた伝承と、近代国家による環境保護規定が噛み合うことで、この奇跡的な原生風景が破壊されることなく今日まで守られてきたのだ。