B'z『スイマーよ! !』歌詞の真相|稲葉浩志が込めた衝撃の意図
90年代後半の日本の音楽シーンは極めて流動的だった。その渦中でリリースされた9thアルバム『SURVIVE』は、バンドにとって大きな転換点となった作品である。それまでのキャッチーなメロディ路線を継承しつつも、よりエッジの効いた生楽器の鳴りと電子音の融合を実験。J-POPの頂点を極めた彼らが、あえて歪みの効いたハードロックの牙を剥いた瞬間だった。
『スイマーよ!!』はその象徴的な一曲として機能している。松本孝弘のリフワークは洗練を極め、ダンサブルなビートでありながら、ギタリストとしてのアイデンティティが力強く主張されている。キャッチーでありながら妥協のない重厚さ。商業的な成功と表現者としてのエゴが高い次元で結実したこのアルバムは、のちの邦楽ロックシーンにおける音作りのバイブルとして語り継がれることになった。