かぐや姫と帝はなぜ結ばれなかった?文通3年と不老不死の薬の真相
Q1:かぐや姫は帝のことが本当に好きだったのでしょうか?
A1:明確に好意と深い敬愛を抱いていました。他の5人の貴公子に対しては嘘を暴いて厳しく拒絶したのに対し、帝に対してだけは3年間自発的に和歌を交わし続け、月へ帰る直前にも「君をあはれと思ひ出でける(あなたのことが愛おしく思い出される)」と手紙と薬を遺しています。肉体的な結合ではなく、精神的に深く結ばれた間柄でした。
Q2:帝が不老不死の薬を飲まなかったのはなぜですか?
A2:かぐや姫のいない世界で永遠に生き長らえることに、何の価値も見出せなかったからです。帝の和歌「死なぬ薬も何にかはせむ(死なない薬があっても何になろうか)」が示す通り、愛する人を永遠に失った悲哀の中での不老不死は苦痛でしかないと考え、天に一番近い山の山頂で手紙とともに燃やす決断を下しました。
Q3:なぜ富士山の頂上で薬を燃やすよう命じたのですか?
A3:当時、駿河国にあるその山が「日本で一番天(月)に近い場所」だと考えられていたためです。かぐや姫がいる月の都へ少しでも近づき、自らの燃えるような想いと手紙の煙を天へ届けるために、帝は使者を派遣して山頂で燃やさせました。