無意識の暴言「汚言症」の真実とは?原因や治療法と周囲の接し方を解説

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汚言症は独立した単一の病気ではなく、複数の運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上持続する発達神経疾患「トゥレット症候群」の症状の一つとして現れるのが一般的です。ただし、トゥレット症候群のすべての患者に汚言症が出るわけではなく、実際に汚言症を伴う割合は全体の約10〜20%程度とされています。

発症の根本的な原因は、大脳基底核を中心とする神経回路(皮質-線条体-視床-皮質回路)の機能不全と、ドパミンをはじめとする神経伝達物質のアンバランスにあることが神経科学の研究で判明しています。本人の育て方や家庭環境、性格の歪みなどが直接の原因ではありません。

多くは幼少期(4〜7歳頃)に単純チックとして始まり、思春期前後に症状のピークを迎えます。大人になってから突然発症するケースは稀ですが、小児期に見逃されていたチックが成人後の強いストレスや環境変化を契機に顕在化することや、脳血管障害・頭部外傷などの後天的な脳損傷によって似た症状が引き起こされることもあります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。