世界最大の蜘蛛ルブロンオオツチグモの正体|鳥を捕食する真実と毒性

世界最大の蜘蛛ルブロンオオツチグモの正体|鳥を捕食する真実と毒性に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

「これほど恐ろしい蜘蛛が日本の自然界にも潜んでいるのではないか」という疑問を抱く方も少なくありません。結論から言えば、世界最大の蜘蛛は日本に野生下では一切生息していません。日本の気候、特に冬期の寒冷な環境では熱帯性のルブロンオオツチグモは屋外で越冬できないためです。

しかし、日本国内にも初めて目にした人が悲鳴を上げるような巨大な蜘蛛が存在します。その代表格が、南西諸島に生息する「オオジョロウグモ」と、全国の家屋に生息する「アシダカグモ」です。

種名最大サイズ(体長/レグスパン)生息環境と生態人間に対する危険度と評価ルブロンオオツチグモ
(世界最大種)体長:約10〜13cm
脚長:約25〜30cm
体重:約150〜170g南米の熱帯雨林林床。
地中に巣穴を掘る完全徘徊型。【中〜高】毒性は弱いが、牙による物理的刺傷と刺激毛の飛散による粘膜炎症が激甚。オオジョロウグモ
(日本最大種)体長:雌で約4〜5cm
脚長:約15〜20cm
体重:約5〜10g沖縄・奄美などの森林・庭木。
空中へ直径1m超の強固な網を張る。【低】毒は弱く攻撃性も極めて低い。網にかかった小型のコウモリや鳥を捕食することがある。アシダカグモ
(屋内の巨大種)体長:約2〜3cm
脚長:約10〜15cm
体重:約2〜5g本州以南の家屋や倉庫。
網を張らず室内を高速移動する徘徊型。【極めて無害】衛生害虫(ゴキブリ等)を狩り尽くす完全な益虫。人間に対しては極度の臆病。

日本最大の蜘蛛オオジョロウグモは、網を張るクモ(造網性)としては国内最大であり、黄色と黒の鮮烈なストライプ模様が特徴です。ときに網にかかったツバメやメジロを捕食する姿が目撃されニュースになることがありますが、性質はおとなしく人間を自発的に襲うことはありません。

一方、身近な住居に突如として現れるアシダカグモの生態と大きさも、ネット上で頻繁にパニックを引き起こします。大人のCDジャケット大の蜘蛛が壁を猛スピードで走る姿は恐怖そのものですが、彼らは毒性を持たず、ゴキブリなどを徹底的に捕食して家からいなくなると去っていく「天敵の掃除屋」です。世界最大種と比較すれば、日本の大型蜘蛛たちはいずれも人間にとって遥かに無害であり、自然の調律役として機能しています。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。