木へんに白「柏」の読み方と意味は?由来や地名・人名の謎を徹底解明
Q1:「柏」と「槲」はどう違うのですか?
A1:植物学上、日本で自生するカシワ(ブナ科)を漢字本来の字義で正しく表す文字は「槲(こく)」です。「柏」は古代中国においてヒノキ科の常緑樹(コノテガシワ)を指す文字でしたが、日本へ伝来した際にブナ科のカシワと混同され、慣用的に固定化しました。現在ではどちらも「かしわ」と読めますが、日本の生活文化・人名・地名においては「柏」が圧倒的に定着しています。
Q2:苗字の「柏原」さんに出会った場合、どう読むのが失礼になりませんか?
A2:「柏原」という苗字は全国に存在し、読み方は「かしわばら」「かしわら」「かいばら」「かせはら」など多岐にわたります。初対面で勝手に決めつけて呼ぶと失礼にあたるため、「失礼ですが、お名前は『かしわばら様』とお読みしてよろしいでしょうか」と確認を入れるのが最もスマートなビジネスマナーです。
Q3:鶏肉のことを関西で「かしわ」と呼ぶのは、漢字の「柏」と関係がありますか?
A3:深い関係があります。在来種の和鶏(日本鶏)の羽色が、茶褐色に染まったカシワの枯れ葉の色に極めて似ていたことから、その肉を「かしわ」と呼ぶようになりました。江戸時代、肉食が禁忌とされていた風潮の中で、獣肉を「もみじ(鹿)」や「ぼたん(猪)」と植物名に偽装して呼んだ隠語文化の名残でもあります。