ピーマンの栄養が凄すぎる!種とワタを捨てない決定的な理由とは
私たちが日常的に口にする緑色のピーマンは、植物学的にはトウガラシの甘味種(甘味唐辛子)を未熟なうちに収穫したものです。未熟果であるがゆえに青臭さがあるものの、外敵から種子を守るための生体防御物質(ファイトケミカル)や抗酸化ビタミンが極めて高密度に蓄えられています。
文部科学省が公表している「日本食品標準成分表(八訂)増補2026年」および最新の栄養学関連統計によると、ピーマン(生・可食部100gあたり)の最大の特徴は、圧倒的なビタミンC含有量にあります。一般的に「ビタミンCの王様」というイメージが強いレモン(全果・果汁換算で100gあたり約50mg)やトマト(同15mg)と比較しても、緑ピーマンは76mgと約1.5倍から5倍もの数値を記録しています。中サイズのピーマン(約35g〜40g)を3個食べるだけで、成人が1日に必要とするビタミンC推奨量(100mg)の約8割から9割を一気にカバーできる計算です。
さらに、完熟するまで樹上で育てられた赤ピーマンやパプリカや赤ピーマンとの違いに目を向けると、その数値はさらに跳ね上がります。以下の比較データをご覧ください。
表から明らかな通り、完熟した赤ピーマンやパプリカはビタミンCが約2.2倍、β-カロテンが約2.7倍、ビタミンEに至っては約5.3倍へと激増し、カプサンチンという強力な抗酸化色素も加わります。一方で、未熟な緑ピーマンには葉緑素(クロロフィル)によるコレステロール排出作用や、独特の青っぽい香気成分である「ピラジン」が最も豊富に含まれているという明確な住み分けが存在します。