猛打賞とは?達成条件や賞金の真相と歴代記録を野球記者が徹底解剖
スタンドやテレビ中継でファンがもっとも興味を抱くのが、猛打賞の賞金額とスポンサーの実態です。選手が受け取る目録には一体どれほどの金額が記載されているのでしょうか。
球界関係者への取材や各球場の手入れデータによると、1試合ごとの猛打賞で支給される賞金の一般的な相場は、現金3万円から10万円程度です。トッププロの年俸が数億円に達する現代野球において、1回あたり数万円という金額は一見すると控えめに映るかもしれません。しかし、シーズンを通して20回近く猛打賞を記録するレギュラー選手にとっては、チリも積もれば数百万円単位の臨時ボーナスとなります。若手選手や年俸数百万円クラスの育成上がり選手にとっては、日々の遠征費や食費を潤す極めて現実的でありがたいインセンティブです。
また、賞金が現金ではなく協賛企業の自社製品やサービスとして贈られるケースも多々あります。 地元に根差した食品メーカーからの「ブランド牛1頭分」「高級米1年分」、飲料メーカーからの「ビール10ケース」、あるいは家電量販店からの「最新型大型テレビ」など、各本拠地の地域色やスポンサーの業種を反映した多彩な副賞が用意されています。選手ロッカーでは、獲得した食品や飲料をチームスタッフや若手裏方陣に気前よく配る光景が日常となっており、チーム内のコミュニケーションを円滑にする隠れた潤滑油としても機能しています。
ただし、この賞金システムには「本拠地(ホーム)主催試合の選手が主な対象」という興行上のシビアな現実もあります。ビジターチームの選手が敵地で3安打以上を放っても、球場ビジョンで派手に讃えられることは少なく、スポンサー賞の対象外となる場合が一般的です。