下り坂で踏んでも止まらない恐怖!フェード現象の正体と命を守る対処法
フェード現象を引き起こす根本原因は、下り坂における「フットブレーキの踏みっぱなし」にあります。長い下り坂を安全に走り抜く鉄則は、フットブレーキへの依存を減らし、エンジンブレーキを積極的に活用することに尽きます。
オートマチック車(AT/CVT車)の場合、「D(ドライブ)」レンジのまま坂道を下ると、車重による惰性でどんどん車速が上がります。これを抑えようとフットブレーキを踏み続ける悪循環を断つため、シフトレバーを「S(スポーツ)」や「L(ロー)」、あるいは「B(ブレーキ)」レンジへ落としてください。マニュアルモードやパドルシフトが装備されている車両であれば、3速や2速へシフトダウンし、エンジンの回転抵抗を利用して速度を一定に抑え込みます。
また、近年のハイブリッド車やEVでは、アクセルを戻した際に作動する「回生ブレーキ」の強弱セレクターをフル活用するのが効果的です。回生レベルを強めに設定すれば、物理ブレーキパッドに熱を持たせることなく、モーターの抵抗で強力な減速力を得ながらバッテリーの充電も行えます。フットブレーキはあくまで「一時的な強い減速や完全停止」のために使い、巡航速度の維持はギア操作に任せる――この使い分けこそが最も確実な防衛策です。