フレッツ光とドコモ光の違いを検証|料金格差の真相と2026年の結論
ネット上の掲示板やSNSでは「光コラボに乗り換えたら遅くなった」「ドコモ光は混雑する」といった風説が定期的に散見されます。しかし、回線測定サイト(みんそく等)に投稿された数十万件の実測通信速度比較データを精査すると、物理インフラに起因する速度差は統計学的にほぼ観測されません。1ギガ契約における両者の平均実測値は、下り・上りともに280Mbps〜350Mbpsのレンジに収まっており、応答速度を示すPing値も15ms〜20ms前後で同水準です。
では、なぜ一部のユーザー間で「体感速度の差」が発生するのでしょうか。その真因は回線そのものではなく、「接続方式」と「プロバイダ網の処理能力」にあります。
従来の接続方式である「PPPoE」は、NTT東西の回線網と外部インターネットの境界にある「網終端装置」を必ず経由します。夜間のピークタイム(20時〜23時)になると、この装置にトラフィックが集中し、強烈な輻輳(パケット詰まり)が発生して実効速度が数Mbpsまで急落します。このボトルネックを回避するのが「IPoE(IPv6接続オプション)」と呼ばれる次世代規格です。
ドコモ光では、主要プロバイダ(GMOとくとくBB、OCNインターネット、@niftyなど)を選択することで、追加費用なしでIPoE(v6プラス、OCNバーチャルコネクト等)が標準適用されます。一方、長年フレッツ光を契約し続けている家庭では、古いPPPoE方式のままルーター設定が放置されているケースが極めて多く見られます。「乗り換えて速度が上がった」と歓喜するユーザーの正体は、回線を変えたからではなく、乗り換えに伴い自動的にPPPoEからIPoEへ通信経路が近代化されたことによる恩恵なのです。