相対性理論「気になるあの子」コード進行の秘密とカッティング攻略法
楽曲の耳馴染みの良さを支えているのは、ポップミュージックの王道を踏襲しつつ、絶妙にコードトーンを浮遊させる理論的な工夫です。原曲の実音キーはE♭(変ホ長調)。ギターでそのまま弾こうとするとセーハコード(F型コード)の連発になり、初心者が真っ先に指の痛みに耐えかねて挫折する原因となります。
ここで鍵を握るのが、カポタストを1フレット(Capo 1)に装着し、Key=Dとして解釈するアプローチです。こうすることで、基本進行は以下の親しみやすいダイアトニックコードに置き換わります。
【Capo 1 使用時の主要コード進行(Aメロ・サビ)】
D - A - Bm - G(または D - F#m - G - A の循環)
この進行はJ-POPの黄金パターンの一つですが、永井聖一のプレイが凡庸に聴こえない理由は、あえて1弦や2弦の開放弦を響かせたテンション(Dadd9やGadd9など)を混ぜ込み、無機質でありながら都会的な響きを醸し出している点にあります。初心者が練習を始める際は、まず「D → A → Bm → G」の基本チェンジをメトロノームに合わせてスムーズに行えるよう指に馴染ませてください。Bmが押さえにくい場合は、1弦と5弦をミュートして2〜4弦の3音だけを鳴らす「簡略化Bm」を採用すれば、手の小さい方でも音詰まりなくクリアに鳴らすことができます。