浄土真宗の法名と戒名の違いとは?釋の意味や費用相場とルール解説
他宗派と浄土真宗における最大の違いは、教義の根幹に「戒律(かいりつ)」が存在するか否かという点にあります。
一般的な他宗派(禅宗、天台宗、真言宗、浄土宗など)では、仏門に入るにあたって修行者が守るべき戒律を授かります。戒律を受け、仏教徒としての修行生活を送る誓いを立てた者に授けられる名前こそが「戒名」です。
一方、浄土真宗の開祖である親鸞聖人は、「煩悩を抱えた凡夫は自力で戒律を守り抜くことはできない」と説きました。自らの修行によって悟りを開くのではなく、阿弥陀如来の他力本願(無条件の救済)によってすべての人が平等に極楽浄土へ往生するという教えに基づいています。
受けるべき戒律が存在しないため、「戒名」という言葉は用いられません。阿弥陀如来の教え(法)に帰依し、仏弟子として生きる名告りとして「法名」と称します。位の上下や戒律の多寡によって名前が変わることはなく、阿弥陀仏の前ではすべての人が平等であるという理念が貫かれています。