シャトルランで100回行く方法|満点奪取の呼吸法と省エネターン術
70回を超えたあたりで息が吸えなくなり、胸が苦しくなって足が止まるランナーのほぼ全員が、呼吸のリズムを崩しています。有酸素運動の極限状態において、人体を苦しめる最大の要因は「酸素の不足」ではなく「体内に蓄積した二酸化炭素の排出遅れ」です。
苦しくなると人間は無意識に「吸うこと」ばかりを意識して浅く速い呼吸に陥ります。その結果、肺の中に換気されない空気が滞留し、血中酸素飽和度が低下して筋疲労が爆発的に加速します。ここを打開するのが、持久走のトップ選手も実践する変則インターバル呼吸法です。
基本となるリズムは「スッ・スッ(吸う)・ハッ・ハッ(吐く)」の4拍子ですが、80回を超えて心拍数がレッドゾーンに入ったときは、「スッ・スッ・ハーーーーッ」と、2回短く鼻から吸って、口から一気に長く強く吐き出すリズムへと切り替えます。肺の底にある二酸化炭素を完全に押し出す意識を持つことで、次の吸気で新鮮な酸素が肺胞の奥まで行き渡り、息苦しさが劇的に緩和されます。
呼吸と並んで不可欠なのが、筋力を消耗させないフォームの徹底です。多くのランナーは速度を上げようとして歩幅(ストライド)を広げすぎます。しかし、大きなストライドで着地すると、体重の3〜4倍の衝撃が膝や太ももの前部(大腿四頭筋)に直撃し、ブレーキをかけながら走ることになります。
疲れない走り方の鉄則は、「小刻みなピッチ走法」と「骨盤の前傾」です。歩幅は狭く保ち、足の回転数を上げることで着地衝撃を分散させます。さらに、みぞおちから前方へ引っ張られるイメージで体をわずかに前傾させると、重力を推進力として利用できるようになり、脚の筋力消費を30%以上カットできます。