双極性障害を公表した有名人の現在|告白の真相と天才説のリアル
精神医学の診断基準(DSM-5)において、双極性障害は激しい躁状態を伴う「双極1型」と、日常生活に支障をきたしにくい軽躁状態と重いうつ状態を繰り返す「双極2型」に大別されます。厚生労働省の患者調査や日本うつ病学会の報告によると、生涯有病率は全人口のおよそ100人に1人(約0.7〜1.0%)と推計されており、決して珍しい疾患ではありません。芸能界や芸術分野においても、多くのプロフェッショナルがこの診断を受け止めながら活動を続けています。
海外セレブでは、世界の歌姫として知られるマライア・キャリーが2001年に診断を受けながらも、約17年間秘匿した末に2018年の米ピープル誌で「双極2型障害」を公表しました。また、世界的ポップスターのセレーナ・ゴメスも2026年に自身の診断を明かし、2026年に公開されたドキュメンタリー映画『My Mind & Me』において、躁状態における誇大妄想とうつ状態の鉛のような絶望感を赤裸々に描写し、世界的な反響を呼びました。
日本国内に目を向けると、昭和期に北杜夫が著書『どくとるマンボウ躁鬱記』で自らの病状をユーモラスかつ客観的に描いた先例がありますが、近年ではお笑いコンビ・フォーリンラブのハジメがYouTubeやインタビューで双極性障害(双極2型)を公表。治療と向き合いながら舞台復帰を果たしています。また、大手芸能事務所タイタンの太田光代社長も、激しい気分の浮き沈みや心身の不調と向き合いながら経営の舵を取ってきた経験をメディアで語っています。