ベンチプレスが変わる!手首を痛めないリストラップの正しい巻き方とNg例

ベンチプレスが変わる!手首を痛めないリストラップの正しい巻き方とNg例の要点や背景を丁寧にまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

インターネット上のトレーニング解説記事や動画では、時に実戦のバイオメカニクスを無視した誤解が真実のように語られているケースがあります。特に注意すべき2つの盲点を検証します。

誤解1:「手首は絶対に真っ直ぐ(180度)立てて巻かなければならない」
多くの解説で「手首を完全に垂直に立ててガチガチに固定せよ」と指導されますが、これは骨格特性を無視した極論です。人間の構造上、バーベルを手のひらにしっかりと安定させて母指球と小指球で面として受け止めるには、手首がわずかに(10〜15度程度)自然に背屈した「自然な受け皿の角度」が必要です。完全に180度で固定してしまうと、バーを握り込む親指がロックされ、かえってバーが手から滑落する危険性(サムレスグリップ時の重大事故など)が高まります。正しい巻き方の目的は「完全な直立固定」ではなく、許容角度を超えた危険な過背屈(20度以上の倒れ込み)を物理的に食い止めることにあります。

誤解2:「内巻き(内側へ巻く)でも外巻きでも効果は変わらない」
左右どちらの方向に巻くかについて「好みの問題」と片付けられることがありますが、力学的には明確な差異があります。ベンチプレスでバーを強く握り込むと、手のひらには自然と親指側から小指側へと絞り込むトルク(外旋方向の力)が働きます。ラップを手の甲から親指の付け根を通って外側へ巻く「外巻き」に設定しておくと、この握り込みのトルクとラップの巻き締め方向が一致し、セット中にベルクロが緩むのを防ぐことができます。逆に内巻きにすると、高重量のプレッシャーを受けた際にラップが外側へ広がる力に負け、わずかな緩みが生じやすくなります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。