皮膚の下のしこりは放置危険?痛くない理由と悪性の見分け方・受診基準
Q1:皮膚の下のしこりが自然に消えることはありますか?
A1:ガングリオンのように内部のゼリー状液体が関節内に自然吸収されて消えるケースは一定割合存在します。しかし、粉瘤(角質を溜める袋が存在する)や脂肪腫(脂肪細胞の良性腫瘍)は構造物が物理的に皮下に存在するため、自然に消滅することはありません。自然に消えたように見えても、一時的に内容物が漏れ出ただけであり、袋が残っている限り高確率で再発します。
Q2:触ると痛いしこりは、癌の可能性が高いですか?
A2:触って痛む(圧痛がある)場合、癌である可能性はむしろ低く、大半は良性病変の急性炎症です。最も多いのは粉瘤に細菌が感染した「炎症性粉瘤」や毛包炎です。悪性軟部腫瘍の初期は一般的に無痛で発症することが多く、「痛くないから安全、痛いから危険」という認識は医学的には逆であるケースが多々あります。
Q3:手術の傷跡はどのくらい残りますか?
A3:切除手法と部位、本人の体質(ケロイド体質など)によって異なります。粉瘤に対するくり抜き法であれば、数ミリのニキビ跡のような凹みが残る程度で、数ヶ月から半年で周囲の皮膚と馴染んで目立たなくなります。切開法を用いた場合でも、形成外科専門医が皮膚のシワに沿って細かく縫合するため、1年程度経過すると細い白い線となり、注視しなければ分からないレベルに落ち着くことがほとんどです。
Q4:皮膚科に行ったら「ここでは手術できない」と断られました。なぜですか?
A4:一般皮膚科の多くはアレルギーや感染症などの投薬治療を主としており、手術室や滅菌設備、外科的縫合技術を持つ医師が常駐していない場合があるためです。皮下に埋まった腫瘍の切除は外科手技となるため、最初から「形成外科」または「皮膚腫瘍外科」「日帰り手術対応」を掲げるクリニックを受診することで、紹介の手間を省くことができます。