トカゲの飼い方で後悔する理由とは?初心者が知るべき費用と飼育の現実
ペットショップの店頭で「生体価格1万円」と書かれていても、その金額だけでトカゲを連れて帰ることは不可能だ。トカゲ飼育セットの初期費用として、生体代金とは別にまとまった資本を投じる必要がある。
ヒョウモントカゲモドキの場合、ケージ本体、パネルヒーター、シェルター、水入れ、床材、温湿度計で構成される基本セットにおよそ1万5,000円〜2万5,000円を要する。生体代を含めると、最低でも3万5,000円前後は見積もらなければならない。
これが昼行性トカゲの代表格であるフトアゴヒゲトカゲになると桁が変わる。90cm規格の頑丈なガラスケージ、高出力バスキングライト、強力な紫外線照射ランプ、サーモスタット、床材、大型給水器、高さを出すレイアウト用品などを一式揃えるだけで5万〜8万円が吹き飛ぶ。健康な生体を選定すればトータルの初期投資額は8万〜12万円に達する。
さらに盲点となるのが「動物病院の診療費」だ。爬虫類はエキゾチックアニマル専門医でなければ適切な診察が難しく、保険適用外の自由診療となる。くる病(カルシウム代謝異常)、脱皮不全、腸閉塞(インパクション)、卵詰まりなどで受診した場合、検査と投薬だけで1回あたり1万〜3万円、外科手術を伴う処置になれば10万円以上の突発的な出費が発生する。飼育を始める前に、近隣に通院可能なエキゾチックアニマル対応の動物病院が存在するか確認することは、ケージ購入以上に重要な準備作業だ。