昭和の遺物か、新時代のサードプレイスか——2026年の夜を揺るがす「集まり」の再定義
歴史の針を巻き戻すと、コンパの語源は明治期の学生たちが使ったドイツ語の「Kompanie(仲間・交際)」や英語の「Company」に行き着く。当時は酒を酌み交わしながら哲学や国家論を語り合う、極めて青臭く情熱的なサロンだった。
それが時代を下るにつれ、変質した。1970年代から80年代のバブル景気にかけて、男女の出会いを目的とした「合同コンパ(合コン)」が爆発的に普及する。座席の配置、乾杯のコール、連絡先交換の駆け引き。ある種の記号化されたゲームとして、コンパは平成の夜を席巻した。だが、その様式美はやがて形骸化し、アルコールハラスメントや形式張った品定めに対する嫌悪感を生む土壌にもなった。
「昔の合コンは一種の面接でした」。都内のIT企業に勤める30代の女性は苦笑混じりに振り返る。「今はあんな無駄な緊張感、誰も求めていません」。