スクールウォーズ主題歌の衝撃!麻倉未稀ヒーロー誕生と原曲の真実
制作現場の切迫感も凄まじかった。大映テレビが手掛けるドラマは、展開の速さと強烈なセリフ回しがトレードマーク。制作陣が求める主題歌のハードルも異常なほど高かった。キングレコードのスタジオで麻倉未稀に課されたのは、並大抵のシンガーでは息が続かないほどのハイトーンと、息もつかせぬテンポでたたみ掛けるヴォーカルワークだ。
麻倉自身、レコーディング時には声帯が張り裂けんばかりの極限状態でマイクに向かったという。テイクを重ねるごとに消耗する体力。だが、そのギリギリの緊張感が、楽曲に唯一無二の切迫感を与えた。洗練された現代のピッチ補正技術では決して生み出せない、生身の人間の叫び。80年代歌謡曲が放つ圧倒的な熱量の秘密は、この妥協なき現場の熱気の中にあった。