やなせたかしの死因と壮絶な闘病記!引退撤回に秘めた94年の生涯
やなせ先生が世間に広く認められたのは50代を過ぎてからであり、絵本作家としては異例の「遅咲き」でした。長い不遇の時代を支え、才能を信じ続けたのが最愛の妻・小松暢(のぶ)さんです。
高知新聞社の同僚として出会った二人は、上京後も貧しい生活の中で支え合いました。暢さんは非常に快活で行動力に富み、時に自信を失いかけるやなせ先生を力強く励まし続けたといいます。漫画家として芽が出ず、舞台美術や詩作、雑誌編集など多岐にわたる仕事で食いつないでいた時代も、夫の創作活動を一番近くで肯定し続けました。
1993年に暢さんが先立った際、先生は半身をもがれたような絶望感を味わいましたが、「妻に恥じない生き方を全うする」と再び前を向きました。この夫婦の波乱に満ちた愛の物語は、NHK連続テレビ小説『あんぱん』のモデルとなり、時代を超えて多くの人々に勇気を与えています。