歯車のモジュールとは?計算式・Jis規格・設計の要点をプロが徹底解説

歯車のモジュールとは?計算式・Jis規格・設計の要点をプロが徹底解説の重要なポイントについて、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

歯車を設計する際、理論上は任意のモジュールを設定できますが、実務ではJIS規格(JIS B 1701-2)で規定された「標準モジュール」から選定するのが鉄則です。特注の非標準モジュールを指定すると、専用の歯切り工具(ホブ盤のホブカッター等)を特注する必要が生じ、金型費や工具費用、調達リードタイムが跳ね上がる原因になります。

JIS規格では、優先的に採用すべき系列が明確にランク分けされています。

優先順位JIS規格 標準モジュール(m)一覧採用時のメリット・現場の判断基準第1系列(最優先)0.1, 0.2, 0.3, 0.4, 0.5, 0.6, 0.8, 1, 1.25, 1.5, 2, 2.5, 3, 4, 5, 6, 8, 10, 12, 16, 20市販標準歯車のラインナップが豊富。工具流通量が多く、試作から量産までコスト・納期面で圧倒的に有利。第2系列(準優先)0.15, 0.25, 0.35, 0.45, 0.55, 0.7, 0.75, 0.9, 1.75, 2.25, 2.75, 3.5, 4.5, 5.5, 7, 9, 11, 14, 18第1系列では軸間距離や強度の微調整がどうしても成立しない場合に限り採用。流通在庫は第1系列より限定的。第3系列(特殊用途)3.25, 3.75, 6.5 など既存設備の補修や特殊航空宇宙・重工業向け。新規設計では原則として使用を避けるべき系列。

市販の標準歯車(KHK(小原歯車工業)や協育歯車工業など)を活用する場合、第1系列の $m=1, 1.5, 2, 2.5, 3, 4$ あたりを選定すれば、即納体制が整っており開発スピードを損ないません。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。