成型肉とは?普通の肉との違いや危険性・失敗しない焼き方を徹底解剖
成型肉(せいけいにく)とは、牛や豚などの枝肉から正肉を切り取った後に残る小片肉(端肉)や内臓肉、骨の周りの肉などを集め、人工的に大きな一つの塊やサイコロ状に加工・整形した食肉を指します。食品加工の現場では一般に結着肉(けっちゃくにく)とも呼ばれます。
その製造工程では、細断した肉のピースを強固につなぎ合わせるため、結着剤として卵白や大豆タンパクといった植物性タンパク質、あるいはタンパク質同士を結合させる酵素トランスグルタミナーゼなどが使用されます。これらを混ぜ合わせて型に詰め、圧力をかけて冷却・成形した後に急速冷凍し、ステーキ用やサイコロステーキ用にスライスして出荷されます。
天然の牛や豚から切り出されたそのままの「一枚肉(無加工の生肉塊)」との最大の違いは、組織の連続性にあります。一枚肉は筋肉組織の繊維が一方向に自然に揃っていますが、成型肉は異なる部位の小さな筋繊維が多方向に混ざり合っています。そのため、歯切れが良く均一な柔らかさを実現できる一方で、肉本来の繊維に沿った噛みごたえや特有の深い旨味の出方には明確な差が生じます。