伝説秘書が語る田中角栄の素顔:政界裏話の全貌と凄烈な政治手腕
日本政治史における最大の分水嶺となったのが、1976年に発覚したロッキード事件だ。逮捕、裁判、そして自由民主党内での孤立。激風が吹き荒れる中、早坂繁雄は角栄の身辺を守り抜きながら、同時に冷徹なアナリストとして事態の推移を見つめていた。
事件の発覚後、かつて角栄の恩恵に与かった政治家たちが次々と離れていく中で、二人の間には張りつめた緊張と深い情愛が交錯した。権力の頂点から引きずり下ろされた元総理の執念と孤独。ロッキード事件の渦中においても衰えなかった角栄の政治的影響力と、それを影で支え続けた早坂の執念のドラマは、戦後政治における最も人間的な悲劇の一つと言える。