「シュール」の概念を壊す狂気と美学――天竺鼠・川原克己が2026年の今、世界を揺さぶる理由
「モッフンニョ」「お耳に合えば」といった独自の造語やフレーズも、彼の表現を語る上で欠かせない要素だ。意味を持たない言葉を徹底的にリフレインすることで、記号としての言語を解体し、音そのもののグルーヴ感を立ち上がらせる。
情報が過多になり、誰もが正しい解答や効率的な「オチ」を追い求める2026年の世界において、彼の生み出す無意味なフレーズは一種の解放区として機能している。「意味などなくていい」「ただそこに存在する違和感を楽しめばいい」という無言のメッセージが、現代人の疲弊した脳に心地よい刺激を与えているのだ。