万博は何年ごとに開催?5年周期の理由と2030年次回開催国を解説
現在のように「5年に1度」と厳格に周期が定められた背景には、かつて世界中で万博が過密日程で開かれ、参加国が疲弊したという苦い歴史的教訓があります。
1970年の日本万国博覧会(大阪万博)が6,400万人以上の来場者を記録し、国家的な大成功を収めると、世界各国で万博誘致の機運が急速に高まりました。1980年代から1990年代にかけては、わずか2〜3年の短いスパンで世界各地で国際博覧会が相次いで開催される事態に陥ったのです。この万博の乱立は、出展する各国政府にとって莫大な予算拠出と外交リソースの浪費を強いる結果となりました。
事態を重く見たBIEは、1988年に「国際博覧会条約(BIE条約)」の大幅な改正を決議しました(発効は1996年)。この改正によって、それまで曖昧だった博覧会の区分が「登録博覧会」と「認定博覧会」の2種類に明確に再編され、大規模な登録博は「5年に1度」、その中間期間に小規模な認定博を「1度だけ」認めるという厳格な開催周期ルールが法制化されたのです。
日本国内において、この条約改正後の新ルールで最初に開催された登録博覧会が2005年の愛知万博(愛・地球博)であり、それに続く20年ぶりの国内登録博となったのが2026年大阪・関西万博でした。