風邪と誤認すると命取り?敗血症の初期症状と最新診療ガイドライン

風邪と誤認すると命取り?敗血症の初期症状と最新診療ガイドラインの疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。

従来の医学教育において、この疾患は菌血症の延長線上として捉えられがちだった。しかし、ロンドン大学のMervyn Singer(マーヴィン・シンガー)教授らが提唱した国際定義「Sepsis-3(第3次国際コンセンサス定義)」により、その概念は劇的な転換を迎えた。本質は病原体そのものよりも、ホスト(人体)側の過剰な生体反応にあるという視点だ。

世界保健機関(WHO)の報告によれば、世界で毎年数千万人規模の発症者が数えられ、そのうち約5人に1人が死に至る。集中治療医学の分野では、この爆発的な炎症反応によるショック状態(敗血症性ショック)を防ぐことが最大の命題とされる。心臓や肺、腎臓といった主要臓器が連続的に機能不全へと陥るスピードは、まさに暗夜の津波の如くだ。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

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