音大の裏側に迫る!バイオリン単位取得の実態と最新評価基準の全貌
日本の高等音楽教育業界を牽引してきた東京藝術大学と桐朋学園大学。両校の実技レッスン評価には、それぞれの思想が濃密に反映されている。名器アントニオ・ストラディバリの響きに象徴される極上の音色と緻密な作品解釈を徹底追求する東京藝大では、実技審査における楽曲の時代考証やアナリーゼ(曲目分析)の比重が年々高まっている。
一方、圧倒的な実戦力と奏者の個性を育む桐朋学園大学では、室内楽やオーケストラ履修の単位化に早くから注力してきた。アンサンブルにおける瞬発力や、他の演奏者の音を瞬時に聴き分ける聴音能力がそのまま実技単位の成績を左右する。ソロ演奏の完成度だけでなく、他者と調和しながら自己を表現する柔軟性こそが、両校の評価グリッドにおいて最重要視されるファクターなのだ。