行列の頂点から突然の幕引き…Route271梅田本店の真相と「丹青」の現在
2026年2月28日の夕暮れ、関西のパン愛好家や外食業界関係者のスマートフォンに激震が走りました。公式SNSに突如として投稿されたのは、「本日18時5分をもって、梅田本店はその場所での営業を終了いたしました」という簡潔なメッセージでした。最終営業日の告知はおろか、事前の閉店カウントダウンすら一切ない、文字通りの電撃撤退でした。
通常、これほどの知名度を誇る名店であれば、数カ月前から閉店を告知し、最後の別れを惜しむ客でさらなる特需が生まれるのが飲食業界の常則です。しかし、関係者の証言によると、あえて事前告知を行わなかった背景には「これ以上の行列が発生した場合、芝田エリアの歩道が完全に麻痺し、警察や近隣店舗への迷惑、そして何より利用者の安全確保が物理的に不可能になる」という苦渋の危機管理判断がありました。
当時、梅田本店の店頭では、連日朝から夜まで警備スタッフや店舗スタッフが列の整理に追われ、ヨドバシカメラ周辺の通行人との接触トラブルを防ぐために神経をすり減らしていました。看板商品の完売後も途切れることのない問い合わせの嵐のなかで、静かに降ろされたシャッターは、ひとつの時代の区切りを強烈に印象づけることになりました。