スイス安楽死制度の真相とは?費用や条件と日本人が直面する現実
スイス国内には自死幇助を支援する組織が複数存在しますが、その理念や受け入れ対象は大きく異なります。なかでも国内外で知名度が高いのが「ディグニタス(DIGNITAS)」と「エグジット(EXIT)」の2大組織です。
エグジットは1982年に設立されたスイス最古・最大の団体であり、国内に15万人以上の会員を抱えています。しかし、エグジットの規約では支援対象を「スイス国籍保持者またはスイス国内の永住居住者」に限定しています。そのため、日本を含む海外からの渡航者が申し込むことは基本的にできません。
これに対し、1998年に弁護士のルートヴィヒ・ミネッリ氏によって設立されたディグニタスは、「尊厳ある生と尊厳ある死」を理念に掲げ、世界中から広く会員を募っています。ほかにも、バーゼルを拠点に外国人を支援してきた「ライフサークル(Life Circle)」や「ペガサス(Pegasos)」といった団体が存在します。
団体の評判について検証すると、ディグニタスは徹底した法的手続きと医療記録の精査を行う厳格さで知られ、国際的な信頼を維持しています。一部の批判者からは「自死ツーリズム(Suicide Tourism)を助長している」との声も上がりますが、創設以来、警察や検察の立ち会いのもとで全件捜査を受け、透明性を保ち続けている点が特徴です。