ワイルドピッチとは?パスボールとの違いや自責点の謎を公式規則で解剖

ワイルドピッチとは?パスボールとの違いや自責点の謎を公式規則で解剖の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

野球規則に詳しくないファンの間で、ワイルドピッチとしばしば混同されるのが「ボーク」や通常の内野「エラー(失策)」です。ここでネット上で見受けられる代表的な誤解と事実関係を整理しておきましょう。

第一の誤解は、「ボークとワイルドピッチの違い」です。ボーク(Balk)は、投手がセットポジションで完全に静止しなかったり、投球動作を途中で止めたり、走者を欺く不正な牽制を行ったりした際に宣告される「反則行為」です。審判がボークを宣告すると即座にペナルティが適用され、各走者には安全に1つの塁を進む権利が与えられます。対するワイルドピッチは反則ではなく、正規に投じられたボールがコントロールを失っただけの「正当なプレイの範疇」であり、ボールインプレイのまま走者が自力で走る点で根本的に異なります。

第二の誤解は、「捕手が投げ返した返球が暴投になった場合もワイルドピッチになるのか」という疑問です。投球を受け止めた捕手が、盗塁を試みた走者を刺そうと二塁へ送球し、それが大きく逸れて外野へ転がった場合、これはワイルドピッチではありません。このケースは投手の責任ではなく、捕手による「悪送球(エラー)」として処理されます。ワイルドピッチはあくまでも「投手から捕手へ投じられた投球そのもの」にのみ適用される記録です。

NPBの歴代記録に目を向けると、通算暴投数の頂点に君臨するのは「マサカリ投法」で一世を風靡した名投手・村田兆治氏の通算148暴投です。落差の極めて大きい伝家の宝刀フォークボールを武器にしていたからこその勲章であり、歴代の上位には石井一久氏(115暴投)や新谷博氏など、凄まじい変化球や圧倒的な球威を誇った一流投手がずらりと名を連ねています。「暴投が多い投手=三振が取れる驚異の変化球を持っている証拠」でもあった歴史的事実は、野球の奥深さを象徴しています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。