顔のアザは何を語るのか?奇才・島成園の代表作『無題』と壮絶な生涯
近代日本の女流画家を語る上で欠かせないのが、京都画壇の至宝・上村松園と、大阪画壇の異才・島成園の対比です。両者はしばしば「東の松園、西の成園」あるいは「京都の松園、浪華の成園」と並び称されましたが、その芸術観と描き出す女性像には決定的な相違点が存在しました。
「島成園 上村松園 違い」を浮き彫りにするのが、以下の比較データです。それぞれの出身都市の文化的土壌が、彼女たちの筆致に鮮明なコントラストを与えています。
松園が「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香り高い珠玉のような絵」を目指したのに対し、成園は女性が抱える嫉妬、退廃、倦怠、そして社会への憤りをあえて隠さずに描きました。成園は木谷千種や岡本更園らと共に女性画家たちの地位向上を目指すグループを結成し、「浪華の三園 島成園」のリーダー格として大阪画壇に一大旋風を巻き起こしたのです。